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刃物の使い方も「腹八分」

2016-01-04

おはようございます。ブログ担当の山口です。

「減量宣言」から食事にも気を使って、今まで満腹まで食べていた食事も「腹八分」にしています。

今日はこのブログを開始してから、ようやく業務の話を。刃物の取り扱いについてです。

 

タイトルに挙げてありますが、私がお客様にお話させていただいているのは

「刃物の使いすぎには注意して!『腹八分』ですよ!」ということです。

どんな刃物でも、永久に切り続けられる刃物はありません。

そして、「刃物の使いすぎ」に、良いことはほとんどありません。

刃先の磨耗 1

上の写真は、チップソーの刃先の磨耗状況を撮影したものです。かなり磨耗が進んでいる状況です。

 

刃物が切れなくなるに従って、
・加工精度が出にくくなる、仕上がりが悪くなる
・加工効率が悪くなる
・機械への負担が大きくなる
・騒音が大きくなる
・無理な加工によって刃物の破損の可能性がさらに高くなる
・作業者の危険度が大きくなる(材料の跳ねかえりなど)
これらのことが、刃物を使いすぎるごとに大きくなっていきます。

つまり、無理な刃物の使用は、加工する材料・刃物・機械・作業者の安全・工場の周辺への騒音・・・

これらの悪影響をどんどん大きくしていくということです。

下のグラフはあくまでイメージですが、刃物を無理して使えば使うほど刃先の磨耗度合いや様々なリスクが反比例的に上昇します。

刃先の磨耗 2

刃物の交換時期の見極めで、お勧めする時期は、(あくまで感覚的なものですが)

「そろそろ切れなくなってきたな」と感じるところで交換する、つまり「腹八分目で」交換することです。

この時期に交換すれば、

・刃先の摩耗は少なくて済み(結果として研磨量が減り、刃物の研磨回数が伸びます)

・刃物や機械に対する負担も少なく(刃物の破損・機械の故障の可能性も低くなります)

・加工材の仕上がりや精度も良く仕上がります。

ではその時期を見極める方法はという話になりますが、その方法については、

・加工時の音

・仕上がり具合

・加工量(それまでの経験値から得られた数値)

などによりますが、具体的な数値にすることは難しいので、それぞれの加工現場で決めていただくことになります。

(参考・引用資料 全国機械用刃物研磨工業協同組合青年部会 作成 「こうすれば儲かる!? 刃物取り扱いの基礎のキソ」(青年部会内研修資料))

 

刃物は加工現場において重要なものです。

その刃物を「安全に」、「効果的に」使っていただくようにすることも刃物製造業として、そして刃物再研磨業者としての役割と考えています。

今後もこのような内容のブログも書いていこうと思います。

 

では、今日も一日がんばっていきます!

 

「やるなら 今しかねえ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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