回転刃物にとっての「重量バランス」の重要性
いつもブログを見ていただき、ありがとうございます。 3月10日、69日目のブログです!
先日、あるお客様からお預かりした「プレーナーナイフ」の再研磨品を会社に帰ってから確認したところ、3枚セットのうち、一枚が明らかに高さ(幅)が違うものがまぎれていました。お客様に確認したところ、「1枚だけ欠けてしまったから、それだけ交換した」とのこと。
「機械のブレとか仕上がりが悪かったりしませんでしたか?」とお伺いしたところ、「作業はできるんだけど、いつもより切れが悪いような感じがした」とのお答えを頂きました。
この原因は、「重量バランスが崩れている」ことによる「ブレ」などの発生によるものと思われます。
弊社が得意としている「超硬ジョインターナイフ」は、写真のような「カンナ胴」あるいは「ブロック」と呼ばれるものに装着して使用します。
その際には、3枚もしくは4枚セットの、一枚一枚の重量を同じにしておかなくてはなりません。重量がそろっていないと、回転の際の遠心力に差が出てしまい、「軸のブレ」につながるからです。
洗濯機の脱水のときに、洗濯層の中の洗濯物が「片寄り」している状態を経験されたことがありますでしょうか。洗濯物が片寄りしている状態で脱水を始めると、洗濯機そのものが踊るような状態、あるいは「暴れまわる」ような状態になると思います。
同じ現象が回転刃物でも発生するのです。
この状態は成型カッターなどにも当てはまります。全国機械用刃物研磨工業協同組合の基準では、「外径120Фのカッターの重量バランスは2グラムまでとする」としています。
回転刃物を使用して、加工の際に機械の「ブレ」を感じるようであれば、機械の点検だけでなく、刃物の「バランス」を確認してもらってはいかがでしょうか。
では、明日は週末金曜日、3月も中旬となります。来週は忙しい一週間になりますので、しっかりと計画を立てていきたいと思います!
即断! 即決! 即実行!
「やるなら 『今』 しかねえ!」