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寒い時期のプラスチック加工

2016-03-01

いつもブログを見ていただき、ありがとうございます。では、今日も更新が夕方になってしまいましたが、60日目、3月1日のブログです!

 

今日、プラスチック加工をされているお客様にある刃物を納品させて頂いたときに、

「この刃物を使うようになって、この冬は材料が加工のときに割れなくなって助かっているよ」という話を聞きました。

 

この刃物、実は、樹脂加工用の「正逆スパイラルルータービット」。

このような形状の刃物です。(実際に納品させて頂いた刃物ではありません)

このような形状の刃物です。(注:実際に納品させて頂いた刃物ではありません)<刃先部分が二つに分かれてらせん状になっています>

 

このお客様、NCルーター機でプラスチック加工をされていて、

もともとは、加工する材料の形状によっては、どうしても定盤に対して材料の吸着が悪いときがあり、

そのときに通常のストレートルータービットだと、材料が定盤から外れてしまうことがあるということを聞き、

また、「仕上がりがもっとよくなると後工程が楽になるのに」ということをお聞きして、

「少々刃物代は高くなるけど、一度この刃物を使ってみては」と薦めたものでした。

 

ご使用いただいたところ、仕上がりがとてもよくなり、後工程の仕上げ作業も楽になったと大変喜んでいただきました。

 

しかしながら、冬場の状況については聞いていなかったので、「まさかこんなこともあるとは」と正直驚いたとともに、

「確かに、材料を押えながら加工していくから、材料の振動も抑えられて冬場で硬くなった樹脂もうまく加工できるだろうな」と、

後付けではありますが、納得した次第です。

 

具体的な内容は割愛しますが、

木工関連の別のお客様でも、一部のラインでプラスチックを切断する工程があり、

寒い時期になるとプラスチックが割れて困っているというお話を聞きまして、対応させて頂きました。

今では、プラスチックが割れる状況をかなり減らすことができ、喜んでいただいています。

 

寒い時期のプラスチック加工は、寒さで材料が硬くなる分、どうしても割れやすくなってしまいます。

ですから、材料が加工の際になるべく「ビビらない」様な工夫、材料の固定の方法や加工材料の振動をなるべく抑えるような刃物の選定が必要になってきます。

 

これからは暖かくなりますので、トラブルは少なくなるとは思いますが、それでも、安定した加工をしていただくためにも最新の刃物の情報を得つつ、お客様の加工現場の状況を常に観察して、より良い刃物を提供できるようにしていきたいと思います。

 

では、明日こそは先手先手でいきたいと思います!

即断! 即決! 即実行!

「やるなら 『今』 しかねえ!」

 

 

 

 

 

 

 

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