スリットは何のために?
皆さん、おはようございます。ブログ担当の山口です。
昨日の昼間のあたたかさから一変、今日は少し肌寒い朝を迎えています。
週の始まり月曜日、早速、45日目のブログで一日スタートです!
「スリット」と聞いて、何を想像されますか?
スカートのスリットを想像された方は、製造業にはあまり関係のない方でしょう。
刃物に携わっている方であれば、「スリット」というと、チップソーにあるスリットを想像される方も多いと思います。
先日、お客様から、「チップソーのスリットって、何のためについているの?」という、
ある意味素朴な、しかしながら、「とても深い内容」の質問を受けました。
一般的には、チップソーにはスリットと呼ばれる「切れ込み」が入っています。
このスリットには様々な役目・理由があり、チップソーには無くてはならないものです。
その中で、真っ先に思い浮かぶ役割は
・制震性向上
・防音性向上
があります。
最近は、レーザー加工によってスリット入れることにより、より制震性や防音性を高めています。
これは、レーザー加工でほんのわずかな「すきま」を作ることで、振動の増幅を抑えたり、
また、振動を抑えることで回転の際の音の発生を抑えているものです。
そのレーザースリットの形状などのノウハウは、「チップソーメーカーのノウハウ」になっていまして、メーカー独自の形をしています。
また、制震性や防音性以外にも、
製造の際に発生する、金属が熱などでゆがんでしまう(ひずみ(歪)といいます)力を、
このスリットで逃がしてやることで、チップソーの歪(ゆがみ)をなくすようにする、
また、ほんの少しの役割かもしれませんが、従来の大き目のスリットには、熱の放出」の役割があると考えます。
加工の際に摩擦熱が発生しますので、その熱をスリットで放出することで、熱によるチップソー本体の歪を少しではありますが抑えていることもあります。
今回のように、お客様から質問されると、自分自身の業務知識の無さや、知識の確認作業ができるなあと改めて思いました。
今後も、お客様から質問されたことは、自分自身の確認も含めて、このブログにアップしていこうかと考えています。
また、「ここは違っているよ!」というご指摘、お待ちしております!随時訂正していきます!
では、今日も一日頑張ります!
即断! 即決! 即実行!
「やるなら 『今』 しかねえ!」