「超仕上刃」の再研磨、お困りではありませんか?
おはようございます。ブログ担当の山口です。
早速、40日目のブログで一日スタートです!
今日も大府精巧の得意技のひとつをご紹介です。
木工用機械刃物は、「刃物を回転させて使用する」ものが多く、
チップソーやカッター、ルータビット、そして大府精巧が得意としているプレーナーナイフも、
カンナ胴などのブロックに装着して回転させて木材などを切削していきます。
そんな木工用刃物のなかで、数少ない「刃物が回転せずに」「刃物が動かずに」使用するものが
「超仕上刃」(ちょうしあげば)と呼ばれるものです。
大工の職人さんがされている「カンナがけ」をするのをイメージしていただくといいでしょうか。
ひとつ違う点は、大工さんは、置いてある材木の上をカンナを動かして材木の表面を削っていきますが、
超仕上刃を使用する機械を使ってのカンナがけは、
加工される材木が、ローラー等で定盤上を移動して、機械に固定されている「超仕上刃」によって表面を削られるものです。
「超仕上げ」といっているので、その仕上がりはかなり高いレベルを求められていて、
機械の状態や刃物のセットの状況(裏座のセットのよしあし)でその仕上がりがかわってきます。
そして、その「超仕上刃」の刃先はかなり鋭利になっていて、少しのカケ(刃こぼれ)も許されないものです。
さらに重要になるのが「刃裏の鏡面の状態」です。
写真を見ていただくと、刃裏(写真に写っている面が刃物にとっては「裏側」になります)の部分の、
「鏡のように光っている刃先に近い部分が、幅が広く、きれいかどうか」で仕上がりに影響が出てきます。
写真のように、鏡面の部分がかなり狭くなっていると、木材を削ったときのうまく仕上がらない場合があります。
そのため、鏡面部分を広げることによって、
再研磨の際の刃先の仕上がりをよりよくすると同時に、
実際に木材を削った際の「切りくず」が、よりスムースに離れていくようにすることで、
切りくずが切削の邪魔をすることなく、よりきれいな仕上がりにすることができます。
この、鏡面部分を広げる作業のことを「裏押し(うらおし)」と呼んでいます。
さらに、その裏押しの際の前段階として「裏スキ(うらすき)」と呼ばれる作業があります。
これは、使用していると、どうしても刃物全体が微妙にゆがんで来るため、
刃裏の一面全体をほんのわずかではありますが、研磨することによって、そのゆがみを取り除いて、
刃先の直線を出しやすくする作業になります。
この作業のよしあしで、「裏押し」作業の仕上がりも変わってきます。
大府精巧では、この、超仕上刃の「裏スキ・裏押し」作業を行なっています。
この作業についても、これまで培った「大府精巧の技術」で高い評価を頂いております。
前もってご相談の上、日程調整をしていただいてお預かりさせていただければ、
2~3営業日で納品させていただくことも可能です。ぜひご相談下さい。
(申し訳ありませんが、この作業についてはかなり特殊な作業となり、段取りの関係がありますので、
飛び込みなど、急な対応はできない可能性がありますので、何卒ご了承下さい)
では、今日も一日頑張ります!
即断! 即決! 即実行!
「やるなら 『今』 しかねえ!」