刃物の素材は硬いほうがいい?
おはようございます。ブログ担当の山口です。
昨日のブログに「11日目」と書いてしまいましたが、「12日目」の間違いでした・・・
こんなことが無いようにしたいと思います。
今日は朝の6:15からパソコンの前に座って「朝カツHAP」でした。
刃研青年部会のメンバーに元気をもらって、13日目のブログで今日もスタートします!
1月9日のブログで、刃先の材質の選定について少し触れましたが、
「刃先の材質は硬ければ硬いほうがいいんじゃないの?」といわれるお客様がいらっしゃいますが、
これについては、「時と場合によります」とお答えしています。
加工したい材料よりもやわらかい材質の刃物では、刃物が負けてしまって加工ができません。
(木材を加工するのに、「ゴム」でできた刃物を作ったとしても、役には立たないと思います。)
しかし、「硬い」ということは同時に「もろい」「欠けやすい」ということを意味します。
あまりに硬いと、鋭利な部分が「欠けて」しまい、これも刃物としての役割を発揮できません。
ガラスのコップを割ってしまったときの破片をイメージしていただければいいでしょうか。
ガラスの破片の先端はとても鋭利で指を切ってしまいますが、とても割れやすく、鋭利な部分は少しの衝撃で割れてしまいます。
これらのバランス、つまり「硬さ(硬度)」と「粘り強さ(靭性)」が重要だということです。
これ以外にも、
・高い温度に対して強いか(高温硬度・・・切削中の刃先温度の上昇によっても軟化しない)
・刃物の形状を作る際に加工しやすいか(成形性)
・価格が安く、再研磨による切れ刃の復元が容易であるか(経済性)
などの要素が重要で、これらの課題をクリアするために様々な素材が開発されています。
例えば
・炭素工具鋼(SK材)
・合金工具鋼(SKD材)・・・・ダイス鋼などと呼ばれることがあります
・高速度工具鋼(SKH材)・・・・ハイス鋼と呼ばれています。
・超硬(ちょうこう)合金
・ダイヤモンド
・セラミック
など、これ以外にも多種多様な刃物素材があります。
一つ一つは、それぞれ得意分野・不得意分やがありますので、
それぞれの特徴については、またおいおいご紹介させて頂きます。
(参考文献 全国機械用刃物研磨工業協同組合編 『機械用刃物研修テキスト』)
ということで、今日も一日頑張ります!
即断! 即決! 即実行!
「やるなら 『今』 しかねえ!」